行在所遺址碑
万世大路道路元標
明治14年に開通した万世大路は、山形県南置賜郡米沢今町から福島県信夫郡福島町まで、約48.3kmの区間をいいます。福島県側には中野新道の起点にあり、福島町の元標にもなっていました。
しかし道路の拡幅工事で一時行方不明になり、現在は福島市上町5-1に復元移転されています。
山形県側には道路元標が無かったため、平成25年度の置賜総合支庁予算で設置することが出来ました。「万世大路」の名の由来のように末永く愛されていただきたいものです。
草木塔
全国で160基ほど確認されており、江戸時代まで遡れるのは34基でそのうち32基は置賜地域に集中しています。
東北中央自動車道及び米沢八幡原IC建設に関わった草木への感謝を表すべく、歴史の道土木遺産萬世大路保存会によって平成29年10月21日に「草木塔」を建立・序幕しました。
その後、平成29年11月4日に大笹生ICから米沢北ICが開通しました。
明治天皇東北御巡幸(米沢)
明治14年10月3日(月)、米沢の行在所を午前6時20分に馬車で御出発され桑山村観音原にて杉丸太3間四方の四阿(あづまや)でお休みになり、この時清水山麓の清水を用いたお茶を召し上がった。
午前8時20分に観音原をご出発され、高木秀明土木課長が詰めている洋風2階建官宅東側の川越石でお休みになられた。
ここから道が険しくなるため御板輿に換えて進まれ、午前9時10分に瀧ノ沢の小出徳蔵旅館でお休みになられた。
ここでも清水を汲んで差し上げた。
後の大正11年に「明治の水」の碑と駐輦碑を建立した。
そこから約1里で栗子山隧道入り口に到着。
隧道入り口周辺には工事関係者の板小屋詰所数棟と旅館数棟が建っていた。
桜井某旅館の2階上段の間を御座所として御昼食を差し上げた。
その後新道開通竣工式を挙げて午後2時御発。
栗子山隧道に入られ、福島に向かわれた。
この日は朝から曇天だったが、開通式には晴れあがって秋の日は燦と輝き錦の天皇旗を照らした。
明治天皇は山々谷々の風景を奇なるをお褒めになられた。