JR駅長おすすめの小さな旅

JR駅長おすすめの小さな旅 萬世大路散策

JR米沢駅助役 佐久間 健市

 今回で4回目となりますJR駅長おすすめの小さな旅萬世大路トレッキングですが、毎回萬世大路保存会、置賜総合支庁、米沢コンベンション協会の皆様の御尽力をいただきバス1台40名の募集で7月に開催させていただいております。

 今年は新型コロナウイルスの影響でお客様13名、保存会スタッフ7名計20名で7月19日に開催させていただいております。

 当日は梅雨明け前でしたが久しぶりの青空の下、山道に差し込む木漏れ日があじさいが咲く道沿いの涼しい風を楽しみながら歩く事が出来ました。道中保存会の方から昨年10月の大雨で被害を受けた箇所の修復や草刈り樹木の名札付けなどの話を聞き皆様の御苦労を知る事となりました。その様な中2つ並んで見る事のできる2つの隧道に到着。汗をかいた体に昭和の坑から冷んやりとした風が心地良く改めて先人の偉業に思いを巡らす事が出きました。

 今後も多くの皆さんが萬世大路に足を運んでいただけるよう続けてまいります。





歴史の道萬世大路トレッキングに参加して

福島市 須田 利夫

 梅雨の晴れ間に萬世大路で森林浴を楽しみ、「わらじ」の消耗度などのエピソードを思い出しながらの一日でした。

 ここ数年、歴史の道萬世大路栗子隧道への思いは、昨年秋にとうほく街道会議第15回交流会「萬世大路」福島大会に参加し、某冒険家のお話を聞き一段とヒートアップしました。

 萬世大路は正に「廃道の聖地」です。今回参加し、先人三島通庸は自らの地域の将来像を描き、思いを一つにまとめ、難工事の隧道工事に対する意気込みは計り知れないものだったと推測できました。

 先人の偉業の仲良く並んだ二つの廃隧道を現地で見て、ほんとうに「ああすごい‼」と素晴らしさを感じました。抗口が二つ併設して残っているかという疑問も解決です。

 萬世大路記念碑公園ですが、萬世大路関連の石碑類をこの公園に集めたもので綺麗に管理されており感動でした。

 現地で、ご説明された保存会の皆さん並びに関係者各位の日々の活動に感謝です。今後も機会あらば、いや機会を創出してでも紅葉の時期に再度訪れたい。





万世小学校5年生の校外学習

万世小学校5年 松田咲弥花さん

 わたしは、万世大路に行っていろいろな植物のことやむかしの人が万世大路にどんな思いで造ったのか、どれくらいの時間をかけたのかを学びました。昔は機械がなく手ぼりで数センチぐらいしかすすまなくて、機械があってもちょっとずつしかすすまなかったからすごく大変だったんだなと思いました。これからは万世大路が日本の宝になってほしいです。

万世小学校5年 我妻颯人さん

 ぼくは万世大路にいってみて自然や歴史を学びました。保ぞん会の人たちがゴミ一つ落とさないでくださいといっていたのでこれからは自然がなくならないようにしていきたいと感じました。万世大路のトンネルはとてもさむくてビックリしました。これからも自然を大切にし歴史をうけつぎ、みんながきたいと思う万世地区にしていきたいと思いました。保ぞん会の方その他の方々ありがとうございました。





駅長オススメの小さな旅「山形の宝」歴史の道土木遺産 萬世大路トレッキング

令和5年7月12日

皆様、初めまして。7月1日より米沢駅長となりました入間川悟(いるまがわ さとる)と申します。米沢市で勤務するのは初めてとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回、本誌様へ寄稿させていただきましたのは、米沢観光コンベンション様が弊社と連携し企画運営していただいている「駅長おすすめの小さな旅」についてとなります。この萬世大路コースへの小さな旅は今年で7回目の開催となり、およそ160名の方にご参加いただいている大変人気のコースです。私自身も着任後すぐの旅(7/2)に参加させていただきました。目的地の栗子隧道までの道のりは、昔の方々が歩いていた道そのままの空気感を感じ非常に感動しました。昨今、様々な場所で異常気象等により地形が変化しつつある現状を踏まえますと、この歴史ある萬世大路を昔と変わらぬ姿で維持管理されていることは本当に素晴らしいことであると思います。この歴史ある萬世大路にぜひ多くの皆さんに足を運んでいただきたいと思います。      着任後、ここ置賜地域は歴史や食など、多くの魅力が存在していることを実感しております。弊社の発信力を活用し取り組んでまいりますので  今後ともよろしくお願いいたします。

令和5年7月12日

この度、JR東日本さんの企画「小さな旅」でガイドを務められている萬世大路保存会の金子さんと仕事上のご縁がありまして、「土木遺産萬世大路トレッキング」に参加させていただきました。加藤保幸と申します。

当日は雨に降られることもなく、途中、栗子山の山頂を仰ぎ見ることができるなど、梅雨の時期にも関わらず天候に恵まれました。

スタート地点から隧道までは片道約4キロメートルの道のりですが、周辺の樹木と野草、隧道開通までの歴史的背景などを金子さんに解説いただきながら、また、排水暗渠や「もみじ橋」などの土木遺構などの見どころもあり、4キロの道のりも大変興味深く歩くことができました。

このように楽しく参加できたトレッキングでしたが、今回、一番感心させられたのが萬世大路保存会の皆様の活動内容についてでした。ボランティアによる隧道までの道の整備、広報活動などを熱心に取り組まれております。ぜひともこれまでの地道な活動が結実し、土木県令と言われた初代山形県令三島通庸と萬世大路を題材としたNHK大河ドラマを実現させてほしいと思いました。

最後に萬世大路保存会の皆様、JR米沢駅の入間川駅長、山崎助役、その他ご関係の方々には大変お世話になりました。